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八重歯とは?犬歯とはどう違うの?

八重歯とは、医学用語では『叢生(そうせい)』と呼ばれる歯の状態のことです。『乱ぐい歯』と呼ばれることもあります。

八重歯の特徴的な点は、犬歯がほかの歯に重なって生えてきていることです。これにより、「見た目が不格好に見えることがある」「歯並びがガタガタになる」などの問題が起き、外見上・健康上での悩みが深刻になるケースが多いです。

通常、乳歯から永久歯に生え変わるとき、犬歯はほかの歯よりも遅いタイミングで生えてきます。このときに口の中に十分なスペースがあれば問題ないのですが、足りない場合には、適切な位置からずれてしまいます。結果、ほかの歯に重なってしまうのです。

八重歯は場合によってはチャームポイントにもなるため、それほど見た目のコンプレックスになることはなく、かえって若い女性に人気が出ることも多いです。しかし、生え方や健康状態を考えると、歯列矯正や抜歯が必要なケースもあります。

 

八重歯と犬歯の違い

犬歯は八重歯と混同されるケースが多いですが、2つは別物です。犬歯とは前歯から数えて3番目の場所にある歯であり、正常な状態で生えていれば問題はありません。しかし、正常な歯列からずれてほかの歯に重なっている場合は『八重歯』となり、生え方に応じた対応が必要になります。

 

八重歯の原因とは?

八重歯の原因は、主に以下の4つです。

 

乳歯が抜けるタイミングが遅かった

乳歯がなかなか抜けないと、そのあいだに永久歯が生えるスペースが狭くなってしまいます。その結果、歯が上に押し出される状態となり、八重歯になるリスクが高くなります。

 

 

顎が十分に成長しなかった

顎の発達が不十分なために、歯のスペースが確保できずに八重歯になるケースも多いです。この場合、親知らずが横向きに生えるケースと似ています。

 

歯のサイズと顎のスペースが合わない

歯が大きいと、顎のスペースと釣り合わず、八重歯にならなければ生え揃うことが難しくなるケースも少なくありません。この場合は犬歯が影響を受けることが多く、八重歯になりやすいと考えられています。

 

歯の本数が多い

通常の本数よりも多い歯『過剰歯(かじょうし)』があると、歯それぞれのスペースが十分に確保できなくなり、犬歯が押し出されて八重歯になります。

 

 

 

八重歯の歯列矯正で、抜歯するケースとしないケースの違いとは?

「かえってチャーミングな印象がある」と思われがちな八重歯は、歯列矯正を行う際、状態によっては抜歯が必要です。その反面、抜歯の必要性がない場合もあります。
ここでは、八重歯の抜歯が必要なケースと必要がないケースの違いについて解説します。

 

八重歯の抜歯が必要なケース

  • 全体の歯並びやかみ合わせが悪くなっている
  • 虫歯や歯周病のリスクが考えられる
  • 八重歯の状態に問題が見られる

という場合には、抜歯が必要です。

例えば、八重歯が通常の歯並びから外れた場所にある場合は、そのまま残しておくとかみ合わせに悪影響を及ぼしてしまいます。かみ合わせの悪さは食事のしづらさだけでなく、肩こりや頭痛など、整体やセルフケアでは改善しきれない体の不調を引き起こすことがあります。

また、虫歯や歯周病のリスクが高くなることも八重歯にありがちな問題点です。歯並びが悪くなり、ブラッシングで汚れを取りきれないためです。その他、八重歯に虫歯や欠損が見られる場合にも、抜歯の対象になります。

 

八重歯の抜歯の必要がないケース

  • ほかの歯を抜歯すれば、八重歯を残せるスペースがある
  • ほかの手段を使えば、歯並びを改善できる

八重歯ではなく小臼歯を抜歯することで、歯列矯正の問題が解決するケースもあります。やすりで歯を削る『IPR』を使う、歯列を拡大する、奥歯を移動させるなどの手段が使える場合には、八重歯を抜かなくても問題は生じません。

 

八重歯の歯列矯正の治療方法と費用

八重歯の歯列矯正の治療方法と費用は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正で異なります。

 

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、歯列矯正のなかでも、もっともメジャーな方法です。歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーを通し、歯を動かしていきます。歯の表面に装置をつける『前側矯正』がよく選ばれますが、見た目が気になる場合には歯の裏側に装着する『裏側矯正』を選ぶこともできます。
ワイヤー矯正の費用の相場は60万円から100万円ほどです。

 

 

マウスピース矯正

専用のマウスピースを一定期間装着し、歯を動かす方法です。取り外し可能で見た目が気にならないため、磨き残しや外見上の問題を抱えずに歯列矯正をしたい方に選ばれています。八重歯の歯列矯正では難しいと考えられていましたが、近年では治療技術が進み、十分に対応可能な歯科医院も増えてきました。
マウスピース矯正の費用は、60万円から100万円が相場です。ただし、場所によってはワイヤー矯正よりも費用がかかることもあります。

 

さいごに

八重歯を矯正すると、見た目の問題が解決されるだけでなく、

  • 食事で困ることがなくなる
  • 虫歯や歯周病のリスクを軽減できる
  • 肩こりや頭痛が改善される

など、生活や健康の問題解決にもつながります。現在の生活や体調をより良くするためにも、八重歯が気になっている方は、歯科医院での歯列矯正を検討してみるといいでしょう。当院でも八重歯の歯列矯正に対応していますので、気になっている方はお気軽にご相談ください。

 

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