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寝ているときや無意識に過ごしているとき、ついしてしまう歯ぎしり。まわりに気づかれると恥ずかしいだけでなく、歯のすり減りや欠損、神経へのダメージなど、私たちが思う以上に多くの問題が引き起こされます。そのようなリスクを避けるためには、歯ぎしりについてよく知り、日ごろから予防に努めることが大切なポイントです。
今回の記事では、歯ぎしりの原因やリスク、治療法や予防法について解説します。

 

 

 

歯ぎしりの原因

歯ぎしりの原因は、ストレスや歯並びの不正、昼間の癖など、私たちが意識しないところにあります。

 

ストレス

環境の変化や人間関係のストレス、心配事、疲れなどを原因に、歯ぎしりをしてしまう方が多くいらっしゃいます。直接的な因果関係はまだ解明されていませんが、ストレスと歯ぎしりの関係性は非常に深いとされています。

歯並びの不正

元々歯並びが悪いと、噛み合わせが落ち着かなくなり、無意識に過ごすときや就寝中に歯ぎしりが起こります。寝ているときに身体が歯並びの悪さに違和感を覚え、歯ぎしりをしていないと不安定に感じることが原因です。

昼間の癖

交感神経が優位になりやすい昼間、歯ぎしりや食いしばりが起こるケースも多くあります。
リラックスしているとき、私たちの歯は上下に合わさらない状態になっています。しかし、昼間にデスクワークや力仕事をしていると、交感神経の働きが活性化されます。グッと歯を噛み合わせる状態が続き、無意識ながらも歯ぎしりをしてしまうことがあります。

 

 

歯ぎしりの種類

歯ぎしりの主な種類は、『グラインディング』『クレンチング』『タッピング』の3つです。

 

グラインディング

最も多く見られるタイプの歯ぎしりです。上下の歯を強く噛んだ状態で、横にこすられたり擦り合わせたりする動きが特徴的で、眠っているときに起こりやすいとされています。歯がすり減る、削られるなど、歯へのダメージがとりわけ多いタイプでもあります。

クレンチング

食いしばりや噛みしめに似ているタイプです。上下の歯をグッと噛みしめるのが特徴的なタイプで、仕事中や集中しているときに起こりやすいと考えられています。また、ほおの筋肉に力が入ることから、顔が固く膨らんだように見えるという特徴もあります。

タッピング

上下の歯をカチカチと噛み合わせるタイプの歯ぎしりです。グラインディングやクレンチングのように頻繁に見られるタイプではなく、無意識的に起こるケースも少ないと言われています。また、カチカチと小さな音が鳴るため、自分でもまわりからも気づかれやすいことが特徴的なタイプです。

 

歯ぎしりによって起こる影響・問題

歯ぎしりはただ単に恥ずかしいだけでなく、健康面や女性が気になる美容面でも悪影響と問題を引き起こします。
顎関節症、肩こりや頭痛、耳鳴りなどは、歯ぎしりによって起こりやすい症状です。これらの症状は歯ぎしりを改善しない限りは再発のリスクが高くなるため、症状に対する治療やケアよりも根本原因である歯ぎしりへの対応が不可欠です。
ほうれい線やたるみ、顔のゆがみなど、歯ぎしりはフェイスラインにも大きな悪影響を与えてしまいます。歯ぎしりの癖は顔の筋肉の柔軟性を失わせ、硬直した状態を定着させ、しわの原因になるためです。顔の左右差が崩れ、たるみや見た目の不自然さなどにつながることもあります。
歯への影響も大きく、知覚過敏症や歯周病などの病気の原因を作ってしまうことも問題視されています。

 

歯ぎしりの改善方法

歯ぎしりを改善するには、治療と普段からの予防が必要です。

矯正治療

歯ぎしりの原因が歯並びである場合には、矯正治療を受けることで改善できます。また、歯並びを改善しない限りは根本原因が解決されないため、矯正治療は必然的に求められるでしょう。
矯正治療はブラケットやワイヤーを使った方法がよく知られていますが、見た目にわかりづらいマウスピース矯正や裏側矯正もあります。矯正治療中の見た目が気になる方は、そのような方法を検討して見るといいでしょう。

専用のマウスピース『ナイトガード』

就寝中に歯ぎしりが目立つ場合には、歯ぎしり防止専用のマウスピース・ナイトガードが役立ちます。
歯科医院で歯型を取り、歯並びに合わせたナイトガードを作ってもらい、就寝時に装着しましょう。無意識的な歯ぎしりが出なくなり、歯と顎へのストレスを大幅に減らせます。
最初のうちはナイトガードの装着に違和感を覚えるかもしれませんが、日がたつごとに慣れていきます。

日常生活からの予防

無意識的な歯ぎしりを減らすには、日常生活からの予防も必要です。
歯ぎしりは仕事中や集中しているとき、交感神経が優位になっているときにあらわれるため、適度な休憩を取り、副交感神経を働かせる時間を設けましょう。腹式呼吸や深呼吸、気分転換など、リラックスできる方法を試すことで気持ちの切り替えができ、歯ぎしりの習慣を軽減できます。
このように、ちょっとした癖のように思える歯ぎしりが与える問題は、想像以上に多くあります。

 

歯ぎしりに悩む女性は意外に多い、まずは当院へご相談を

歯ぎしりの癖は歯と顎だけでなく、全身の体調や女性が気になるフェイスラインにも悪影響を及ぼします。日ごろの癖や気分次第でしてしまうことがあるため、完全になくしきることは難しいですが、治療や予防によって大幅に軽減することは可能です。今からでも対策を始め、全身へのストレスを減らしていきましょう。
当院でも歯ぎしりへの治療に対応していますので、気になる症状がある方はぜひご相談ください。