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ブログ予防歯科・ヘルスプロモーション

「健康は口元から」と言われているように、歯や歯茎の健康は、健やかに過ごすために今や欠かすことはできません。健康的な歯茎、そして美しい笑顔のためには、毎日の丁寧なセルフケアと、定期的に歯科医院で受けるプロフェッショナルケアの2つが非常に重要です。

しかし、歯茎の健康を維持するためには、日常の食事に取り入れる食べ物についても考慮する必要があります。そこで今回は、歯茎の健康をサポートし、歯周病を予防するための食べ物について詳しく解説します。

 

歯茎(歯周病)に良い食べ物

免疫力を高める食材

細菌への抵抗性を高める免疫力は、歯周病を含む感染症を予防するためにも非常に重要です。

よって、免疫力を高める食材は、歯茎の健康を維持するにあたって、非常に効果的であると言えます。例えば、ほうれん草やブロッコリー、にんじんなどの緑黄色野菜に加え、きのこや海藻、味噌などの発酵食品をバランスよく摂取することで、免疫力アップの効果が期待できます。

また、緑茶に含まれるカテキンには抗菌作用があるだけでなく、免疫力を高める効果があるため、こちらも食材と合わせて日常生活に取り入れるとより効果的です。

噛み応えのある食材

にんじんやごぼうなどの根菜、レタスなど食物繊維の多い野菜は、歯や歯茎にも良い効果があると言われています。なぜかというと、これらの食材をしっかりと噛むことで、食事の際に唾液の分泌が促進されるためです。

唾液には、食べかすを洗い流す自浄作用や、細菌の働きを阻害する抗菌作用、歯を修復するための再石灰化作用があります。このような唾液の働きは、歯周病はもちろん、虫歯の予防にも非常に効果的です。そのため、柔らかい食材だけでなく、咀嚼が十分に行えるような噛み応えのある食材を取り入れることは、歯茎や歯の健康につながると言えます。

炎症を抑える食材

今や国民病とも言われる歯周病は、歯茎の炎症から始まります。この炎症が進行することで、最悪の場合には歯を失いかねません。

歯周病の始まりである歯茎の炎症を抑えるためには、抗炎症作用のある食べ物もおすすめです。トマトやオリーブオイル、ナッツやアボカドなどの食べ物は、抗炎症効果を持っているため、これらの食材を食事にバランスよく取り入れることで、歯茎の健康維持をサポートできます。

避けた方が良い食べ物

免疫力を抑える食材

免疫力を抑える直接的な効果を持つ食べ物はありませんが、例としてファストフード、インスタント食品、冷凍食品ばかりを好んで食べることで、栄養が大きく偏ってしまい、結果として免疫力が低下してしまうことがあります。たまにであれば問題はありませんが、慢性的にこのような偏食がある場合には、免疫力の低下から歯茎にも悪い影響を及ぼします。

また、女性に多い過度なダイエットによる食事制限は、多くの場合栄養不足に陥っており、免疫力が低下しています。栄養不足は集中力の低下や疲労感、リバウンドのしやすさに加え、歯茎にも支障をきたすため、なるべくバランスのいい食事を心掛けましょう。

歯周病菌が増える食材

歯周病が発症して進行する原因は、主に歯に付着した細菌の塊であるプラークです。よって、このプラークが形成されやすい食べ物も、できる限り控えた方が良いと言えます。これは、例えばパンやクッキー、チョコレートなど、糖分が多く歯にくっつきやすい食べ物や、砂糖の含まれた飲料などが挙げられます。

間食を含め、食後は歯ブラシやフロスなどで食べかすやプラークを取り除くことが推奨されていますが、外出先などで難しい場合には、お水や洗口剤でしっかりお口をゆすぐだけでも、プラークの付着をある程度防ぐことが可能です。

炎症を促進する食材

歯周病は歯茎に炎症が起きている状態です。そこで炎症を促進してしまう食材を過剰に摂取すると、炎症が悪化しかねません。

そのため、辛味の強い食材やアルコールなどは、歯周病の症状が見られる間だけでも、できる限り避けた方が良いと言えます。

 

食べ物以外で気を付けるポイント

喫煙

タバコは、歯茎の健康を妨げ、歯周病を誘発する大きな要因です。タバコに含まれる有害物質は、歯茎の血管を収縮させ歯周病を発症、または悪化させたり、治癒力を低下させることで歯周病を治りにくくしたりすることがわかっています。また、血行不良によって出血や腫れなどが起こりにくいため、自覚症状がないまま重度にまで歯周病が進行していることも少なくありません。

よって、歯茎の健康を維持したい場合には、少しずつでも喫煙の習慣を控えることをおすすめします。

睡眠とストレス

睡眠不足や過度なストレスは、免疫力が低下する原因になります。これにより、細菌への抵抗力が低下して、歯周病へとつながる可能性もあるのです。

また、睡眠不足やストレスは、無意識下での歯ぎしりや食いしばりを誘発しやすいため、これにより歯茎の健康を妨げることがあります。

忙しくてもなるべく睡眠はとり、適度にストレスを発散しながら過ごすようにしましょう。

生活習慣

適度な運動やバランスのよい食生活、食後のブラッシングなど、生活習慣を見直すことも歯周病予防に重要です。運動不足、偏食、口腔内のセルフケアに問題がある方は、まず生活習慣を見直し、少しずつ健康的な習慣を身につけましょう。

まとめ

歯周病を予防し、歯茎の健康を保つことは、口腔内だけでなく全身の健康において非常に重要です。本記事でお話ししたように、普段摂取する食べ物の選択が、健康な歯茎の鍵となることがあります。

歯茎の健康を効果的に維持したい方は、普段の食事において、歯茎に優しい食品を積極的に取り入れてみましょう。

また、食事によって歯茎の健康状態をアップさせるためには、自身での口腔ケアと、歯科医院での口腔ケアがしっかりと行われていることが前提条件です。美しい笑顔の基礎となる歯茎の健康のためにも、かかりつけの歯科医院で定期的に歯茎の検査や、プロによるクリーニングを受けましょう。