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こんにちは!
歯科衛生士の重冨です。
本日は日本人の約70%の方が経験していると言われている、食いしばり・歯ぎしりについてお話します!
近年、ストレス社会や不規則な生活リズムにより、多くの人がこの問題に悩まされており、さまざまな身体的不調を引き起こす原因とされています。
食いしばりが原因で起こる悪い影響
歯やあごへの負担
食いしばりによる最も直接的な影響は、歯や顎への負担です。
歯は通常の咬合力(かみ合わせ力)以上の負荷に耐え続けることはできませんが、食いしばりの圧力は通常の数倍以上にもなることがあります。
この結果、歯が磨耗し、形が変わることでかみ合わせが悪化します。
また、歯の根元や歯周組織にもダメージが加わり、歯周病が進行しやすくなるともされています。
さらに、重度の食いしばりでは、歯が欠けたり、神経が痛んで知覚過敏が生じることもあります。
顎関節や筋肉への負担
顎関節や筋肉への負担です。顎の筋肉や関節は食いしばりによって過剰に使用され、顎関節症や顎の筋肉の緊張が発生しやすくなります。
顎関節症の症状には、顎の痛み、口の開け閉めの際の異音、開口障害などがあります。
これらの症状が進行すると、日常生活に支障をきたし、咀嚼や発音に影響が出る場合もあります。
さらに、食いしばりは頭痛や肩こりなどの筋緊張による二次的な影響も引き起こします。
特に頭部や首、肩の筋肉は顎の筋肉と密接に関係しており、顎に強い力が加わることで連動して緊張が発生しやすくなります。
そのため、食いしばりが原因で慢性的な頭痛や肩こりが続くことがあります。
これにより、集中力の低下や疲労感が増し、生活の質が低下することも少なくありません。
精神的な負担
精神的な面でも、食いしばりは影響を及ぼします。
多くの場合、食いしばりはストレスによって引き起こされるとされ、無意識のうちに体が緊張状態になっていることが原因です。
慢性的な食いしばりは、睡眠の質を低下させることもあり、朝起きたときに顎や首の痛み、疲労感を感じる場合もあります。
これが繰り返されると、睡眠不足や疲労の蓄積により精神的な疲弊も進み、さらにストレスが増幅するという悪循環に陥る可能性があります。
まとめ
当院では、夜間に歯と歯が直接接触しないようにすることで、歯や顎にかかる負担を軽減するマウスピース(ナイトガード)と、顎の過剰な筋力を緩めるボトックス注射を取り扱っています。
食いしばりは単なる顎の問題にとどまらず、全身や精神面にも影響を及ぼすものです。
歯ぎしり・食いしばりにお悩みの方はぜひ、当院のスタッフにお声掛けください!