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スタッフブログ予防歯科・ヘルスプロモーション

こんにちは、歯科衛生士の甲斐です!

歯周病という名前だけは知っていて
実際に、どういう病気なのかご存知ない方が多いようです。
歯周病は放置すると、歯が抜けてしまう事もある病気です。
日本人の6-7割の方が歯周病で歯を失っている事をご存知でしょうか??

そうならないためには予防や検査が欠かせません。特に、歯周病においては、予防が1番大切で、症状が出てからでは、もう手遅れ、、
なんて事もありえます。

今日は、歯周病についてお話しします。

 

歯周病は治す病気ではなく予防する病気です。では、なぜ予防が大切なのか?

まず、わかりやすく言うと
手にできたすり傷は簡単に治るけど
骨折した傷は治すのが大変です。
お口の中も同じで、歯を支えている骨が
溶けてしまったら治すのが難しくなります。

難しい説明をすると
体の構造には、外胚葉、内胚葉、中胚葉と
分類があり、

外胚葉は皮膚
内胚葉は胃や食道
中胚葉は骨や循環器です。
この中で、中胚葉は治りにくいと言われています。

つまり、中胚葉である歯の骨〔歯槽骨〕が一度溶けてしまうと治すことが難しくなります。

 

歯周病の分類について

歯周病軽度

骨はしっかりあり、歯茎の上の歯石〔縁上歯石〕がついている状態です。

歯周病中度

表面の骨〔皮質骨〕が溶け、歯茎の中の歯石〔縁下歯石〕がついている状態です。
気づかない程度で、歯が揺れてい場合もあります。

歯周病重度

中の柔らかい骨〔海綿骨〕がどんどん溶け、歯茎の中の歯石〔縁下歯石〕が深いところにもついている状態です。
自覚症状のある歯の揺れがある場合もあります。

 

治療方法について

軽度の方の治療

歯茎の上の歯石とり

中度の方の治療

歯茎の上・下の歯石とり
場合によっては、麻酔をして歯茎を開き〔フラップ〕見えやすい状態で歯茎の下の歯石を取ることもあります。

重度の方の治療

歯茎の上・下の歯石とり・フラップ
インプラントや義歯

 

歯茎の下の歯石〔縁下歯石〕

肌に汚れがついても、皮膚やその下の骨が溶ける事はありません。

しかし、歯の周りに汚れがつくと歯茎や骨〔歯槽骨〕は溶けていきます。

なぜかと言うと、
仮に骨に、細菌が感染すると骨髄炎などのひどい病気になります。

歯の周りや歯茎の中に汚れがつくと、骨がそれを避ける様に、みずから侵入してこない様に溶けていくんです。

 

まとめ

悪い歯を放置しすぎると、骨の吸収は広がります。

痛みを取るための手段が抜歯しかない事もあるのです。

そして、骨の吸収は隣の歯にも影響していき重度の歯周病で、将来多くの歯を失うことにかなりかねません。

症状が出てから、歯の揺れを感じてからでは歯の骨が溶けてない状態かもしれません。

治すのが難しい病気だからこそ、予防に意識を向ける事が大切なのが歯周病です。