電話TEL

カテゴリー:

予防歯科・ヘルスプロモーション

こんにちは。歯科衛生士の松浦です。
今回は舌の正しい位置についてお話しさせて頂きます。
みなさんお口を閉じている時舌はどこにありますか?
意識したことがない方が多いかと思いますが、実は舌には正しい位置があります。

 

正しい位置はどこ??

舌の正しい位置は、舌の先が上の前歯の後ろの歯茎(スポットといいます)に触れていて、上顎に舌全体がくっついている状態です。

 

舌が正しい位置にないとどうなる??

口呼吸になる

舌が下に落ちていると、気道が狭くなり口呼吸するようになります。
口呼吸をすると、お口の中が乾燥するので唾液の働きの抗菌作用や洗浄作用が働かなくなります。その結果、むし歯や歯周病、口臭を引き起こすことがあります。

歯並びが悪くなる

*舌突出癖(舌を無意識のうちに前方に突出させる癖がある)
→舌が前歯を押すことにより、上顎前突(出っ歯)や、開咬(奥歯で噛んだ時前歯が開いている状態の原因になります。

*低舌位(舌が下に落ちている)
→上顎の成長を促す舌が下にあることにより上顎が狭くなり歯が並びきれなくて歯並びが悪くなったり、舌が下顎を押すので、すきっ歯や受け口の原因になります。

矯正後の後戻りの原因になる

舌が正しい位置にないと歯を動かすのに十分な力が歯に加わるので、せっかく長い期間をかけて歯並びを整えても後戻りする原因になります。
また、矯正中の歯が動くスピードが遅くなることもあります。

お顔のたるみ、二重顎

舌が正しい位置でキープできない方は、筋肉が衰えていることが考えられます。
筋肉が衰えることにより、お顔がたるんだり二重顎の原因になります。

 

舌を正しい位置にするには??

自分で出来る舌のトレーニングを2つ紹介したいと思います。

①あいうべ体操

あいうべ体操は、お口の周りの筋肉や舌の筋肉を鍛えるためのトレーニングです。

《やり方》
1 .お口を大きく開けて「あー」
2 .お口を大きく横に広げて「いー」
3 .お口を強く前に突き出して「うー」
4.舌を下に突き出し「べー」
1〜4を各5秒ずつ、毎日30回を目安に。
声は出しても出さなくても大丈夫です。
※顎に痛みがある方、顎関節症の方は「い・う」のみ行いましょう。

②ポッピング

ポッピングは舌を正しく上顎におさめるために必要な筋肉を鍛えるためのトレーニングです。

《やり方》
1.口を開け、舌全体を上顎に吸い上げます。
このとき、舌の先はスポットにあります。
2.舌を下に滑らせながらおろして「ポンッ」と鳴らします。
これを10回行いましょう。

正しい舌の位置を保つことは歯並びや、お口の周りの機能を維持するのにとても重要です。
舌を正しい位置に保てるようトレーニングしていきましょう!
何かわからないことがあればいつでもご相談下さい。