電話TEL

カテゴリー:

スタッフブログ予防歯科・ヘルスプロモーション

ガラパゴス化とは

ガラパゴス化とは、孤立した環境で発達してしまった状態。

外界から隔絶された環境下で独自の発展をし、結果として世界標準の流れからかけ離れていく状態を揶揄する表現であり

最終的に取り残される危険に陥る。という、進化論におけるガラパゴス諸島の生態系になぞらえた造語である。

ガラパゴス現象(Galápagos Syndrome)とも言う。

 

️日本歯科医療におけるガラパゴス化

『ガラパゴス現象』がこの日本の歯科医療でも起こっています。

日本国民の歯に対する意識や医療水準は、
先進国中、けっして高くないと言われています。

日本の歯科医療保険制度は、
ムシ歯や歯周病といった病気を『治療する』
事が主になっています。

治療せずに歯を守るという仕組みにはなっておらず、

『なにか問題が起こらない限り、
保険を使うことができない』のです。

「痛くなってから行く」
「なにか問題が起こらない限り行かない」
ということが、当たり前になっています。

 

他の先進国では「予防を行うのは当たり前」

他の先進国において、歯に対する意識が高く
予防医療がしっかりと根付いているのは、
「医療費が高い」ことも理由の一つにあげられます。

例えば、小さなムシ歯を詰める(コンポジットレジン)治療では、
保険内治療ができる日本では、約2000円程度、医療保険制度のないアメリカ等では25000円〜とかなりの金額差かあります。

治療費は高いから、ムシ歯にならないように予防する。がしっかりと定着しているのも理解できますね。

 

予防を意識する事が、将来の歯の残存歯数に繋がっている?!

予防の意識レベルの高いスウェーデンでは
80歳になった時の平均残存歯数が日本より多いのをご存知ですか?

予防意識が高いスェーデン🟰80歳🟰平均21本
保険制度のある日本🟰80歳🟰平均13本

80歳で8本もの差があります!!

医療を提供する側と医療を受ける側

歯科医院側は治療をすると費用が発生し
患者さん側も保険で出来るが故に
治療する事に抵抗が少ない様に思います。

治療をすると、完全に元通りになる!
と、思われている方も少なくありません。

 

今後の日本における歯科医療の課題

患者さん自信に必要な情報と正しい知識を広げ

歯の大切さ、
予防の大切さ、
定期健診の重要性などを理解してもらう事や

保険治療における予防歯科の充実をし

ガラパゴス化した歯科医療から、
適切な予防医療を提供できるように、シフトチェンジしていき

生涯に渡って治療は最低限に抑え
予防に目を向け、自分の歯でご飯を食べる事の大切さを理解して頂く事が理想と言えるでしょう。

 

当院での予防歯科

当院では『担当歯科衛生士制』を取り入れており、患者さま一人ひとりの口腔内状況や生活習慣を把握し、より効果的な予防治療が可能となっております。

また、虫歯や歯周病をはじめ、口腔内の異変にもいち早く気づくことができるため、早期の対応が期待できます。

歯科のプロと二人三脚で予防に取り組み、モチベーションを維持しながら

自ら進んで予防医療への道を選択してみるのはいかがでしょうか?