治療をしない虫歯？　スタッフブログvol.148

こんにちは、DAの北村です。
今回は虫歯であっても治療をしない理由についてお話しします。

 

初期虫歯（CO）とは？

虫歯とは、口内の細菌が食べカスなどの糖分を分解して作り出した酸によって歯が溶けてしまうことです。
「初期虫歯」は歯垢（プラーク）から出る酸によって、歯からミネラルが溶け出し、表面からわずかに内側の密度が低くなった状態で、歯に穴が開く手前の段階です。
歯の表面にツヤがなく、白濁や薄茶色に見えるといった特徴がありますが気付きにくく、痛みもありません。

 

初期虫歯はホームケアで修復できる？

私たちの歯の表面では「脱灰」と「再石灰化」が繰り返されています。
“脱灰“（だっかい）とはミュータンス菌やラクトバチラス菌といった虫歯菌が酸を吐き出し、その酸が歯を溶かすことです。
“再石灰化“とは、口の中の唾液が、細菌の作り出した酸を中和して洗い流したり、溶け出したカルシウムやリンを歯の表面に戻す働きをしてくれます。
虫歯ができたら削ると思われている方も多いと思いますが、初期の虫歯であればお口に備わった自然の力で治すことができるのです！

 

脱灰よりも再石灰化を優位に働かせる為には

プラークコントロールを徹底する

虫歯の原因菌は「プラーク」という細菌の集合を作って生息しています。歯の表面にプラークが長く滞在すると、その中で虫歯菌が多くの酸を作り「脱灰」を優位に働かせてしまいます。再石灰化を優位に働かせるためには、付着したプラークを可能な限り取り除く「プラークコントロール」を徹底することが大事です。毎日自宅で行う歯磨きと、歯科医院で行うメンテナンスの中でしっかりとプラークコントロールを行なっていきましょう。フッ素入りのハミガキ粉は再石灰化のスピードを早める効果があるのでオススメです。