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スタッフブログ

こんにちは、歯科医師の水流です。
最近は一段と暑くなってきましたね。皆さんも、熱中症等お気をつけてお過ごしください!

今回は歯周病と全身の関係性についてご紹介します。

 

歯周病と全身の関係性

一見お口の中の病気である歯周病は、全身の健康とは無関係に見えますが、近年では歯周病が全身に及ぼす危険性、全身的な病気が歯周病を悪化させる危険性といったことが数多くある研究から報告されております。この、関係性をペリオドンタルメディスンといいます。

平成28年度の厚生労働省が行った歯科疾患実態調査では5割近くの方が歯周病に罹患しているという結果が出ています。全体では5割ですが、例えば30歳代では6割と高い割合で罹患しているという結果が報告されました。

 

歯周病と関わりのある病気

  1. 糖尿病
    ペリオドンタルメディスンの中でも有名なのが糖尿病です。歯周病になると常にお口の中が炎症を起こしている状態で、この炎症性の物質が血糖値を下げるインスリンの働きを弱めてしまいます。また、歯周病と糖尿病は相互に関係してると言われており、お口の中を清潔に保つことは、糖尿病の症状軽減に繋がり、逆に血糖値をコントロールすることは歯周病を改善することに繋がるといわれています。
  2. 脳梗塞
    脳の血管が詰まることで起こる病気ですが、歯周病の方はリスクが2.8倍あると言われています。
  3. 心筋梗塞
    歯周病が進行すると、お口の中から歯周病原菌が血中に入り込み血管を傷つけたりするため、心筋梗塞が起こりやすくなることが分かっています。また、動脈硬化を起こした方の血管内から本来いるはずのない歯周病原菌が発見されたという報告もあります。
  4. 誤嚥性肺炎
    歯周病は細菌感染で起こる病気のため、お口の中にたくさん細菌がいます。特にご高齢のむせる力の弱い方は誤嚥が起こりやすく、その際歯周病の原因菌が、悪さをして、肺炎を起こすことがあります。実際に、誤嚥性肺炎の主な原因は歯周病菌と言われています。

上に挙げた病気以外にも、認知症や早産との関連性も報告されております。皆さんそれぞれのライフステージでのお身体の健康にお口の中も関わってきます。

 

まとめ

歯周病になるとこういった病気に必ずしもかかるというものではありませんが、日頃のお口の中のお掃除は、毎日を健康に過ごす為の1つの手段であることは間違い無いかと思います。
ご相談等ございましたら是非当院までお問い合わせください!