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こんにちは歯科医師の水流です!
日常生活の中で、無意識に歯を強く噛みしめてしまうことはありませんか?
これは「食いしばり」と呼ばれる習慣で、多くの場合、強い自覚がないまま行われています。
特に仕事や勉強、家事や人間関係などでストレスを感じているとき、心や体が緊張状態となり、上下の歯を強く当ててしまうことが多いのです。
食いしばりが続くと、顎や歯だけでなく、全身にもさまざまな影響を及ぼします。
たとえば、歯のすり減りやひび割れ、詰め物や被せ物の破損、知覚過敏の悪化などが挙げられます。
また、顎の筋肉が常に緊張することで顎関節症のリスクが高まり、口を開けづらい、顎が痛む、音が鳴るといった症状につながることもあります。さらに首や肩のこり、頭痛を引き起こすことも少なくありません。
今回は、ストレスと食いしばりについてお話しようと思います。
どうしてストレスと食いしばりが関係している?
人はストレスを感じると、交感神経が優位になり、体が「戦う」準備をします。
このとき筋肉は自然と緊張しやすくなり、特に咀嚼筋と呼ばれる顎の筋肉が強く働いてしまいます。
つまり、精神的な負担が無意識のうちに「食いしばり」という形で現れているのです。
改善のためには、以下のような方法があります。
①日中に歯を合わせていないか意識する。
食事以外は歯は噛み合っていない状態が正常です。
これを安静空隙といい日中歯を上下当てないよう意識するだけで食いしばりが改善される方も多いです。
長時間のデスクワークやスマートフォン操作の合間に深呼吸やストレッチを取り入れるなど、緊張を和らげる工夫が効果的です。
②マウスピース(ナイトガード)を作製する
就寝中は無意識のため、気づかないうちに歯ぎしりや、食いしばりをしていることが多いです。
そのような時は、歯科医院でマウスピース(ナイトガード)を作製し、就寝時に使用することで歯や顎を保護できます。
③ストレスそのものをため込みすぎない
軽い運動や趣味の時間を持つ、十分な睡眠を確保する、といった方法が心身のバランスを整える助けとなります。
歯科的な対応と生活習慣の見直しを組み合わせることで、食いしばりの負担を軽減することができます。
まとめ
食いしばりは一見すると小さなクセのようですが、放置すると歯や顎に大きなダメージを与える可能性があります。
気になる症状がある方や、ご家族から「歯ぎしりをしている」と指摘を受けた方は、ぜひ早めに歯科医院でご相談ください。
