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こんにちは!歯科助手の浦です。
本日はボトックス注射についてお話しします!
歯科で行う食いしばり予防のボトックス注射は、顎の筋肉(咬筋)にボトックスという薬を注射して、筋肉の力を弱めることで、食いしばりや歯ぎしりを緩和する治療です。
どうして食いしばりに効くの?
・食いしばりや歯ぎしりは、顎の筋肉(特に咬筋)が無意識に強く働きすぎることで起こります。
・ボトックスは筋肉の動きを一時的に弱める薬で、筋肉が強く働けなくなるため、過剰な力が入らなくなり、食いしばりが減るのです。
ボトックス注射の効果
1. 顎への負担を軽減
筋肉の力を弱めることで、顎関節や周囲の筋肉がリラックスします。
2. 歯へのダメージを防ぐ
食いしばりや歯ぎしりによる歯のすり減りや割れを予防します。
3. 頭痛や肩こりの改善
食いしばりが原因で起きる筋肉の緊張が減るため、関連する痛みが軽くなることがあります。
4. エラ張りの改善(美容効果)
咬筋が発達してエラが張って見える場合、筋肉が小さくなり顔がスッキリする効果も期待できます。
治療の流れ
1. 診察とカウンセリング
食いしばりの程度や症状を確認し、注射が適しているかを判断します。
2. 注射
顎の筋肉(咬筋)に数カ所、ボトックスを少量ずつ注射します。治療は数分で終わります。
3. 効果が出るまで
注射後、2〜3日で効果が出始め、最大効果は2〜4週間後に感じられます。
4. 効果の持続期間
効果は通常3〜6カ月ほど続きます。必要に応じて定期的に追加注射を行います。
メリットとデメリット
メリット
・手術が不要で手軽に受けられる。
・食いしばりの軽減と美容効果を同時に得られる。
・回復期間がほとんど必要ない。
デメリット
・効果は一時的(持続期間は数カ月)。
・筋肉が弱くなることで、噛む力が少し弱く感じられる場合がある。
・注射部位に軽い痛みや内出血が出ることがある。
まとめ
筋肉が「フルパワーで力を出し続けるスイッチ」を持っていると考えてください。ボトックス注射は、このスイッチを「弱めのモード」に変えるようなものです。必要以上に力が入らなくなるので、食いしばりが自然と減ります。
ご不明な点がございましたらお気軽にお声掛けください。