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予防歯科・ヘルスプロモーション

こんにちは、DH南園です。

最近、「食べることが下手」「口呼吸」「歯並びが悪い」といった問題が増加している「口腔機能発達不全症」に対して、2020年より歯科の保険診療で治療が可能となりました。

そこで、「口腔機能」とは一体どのようなものなのか、ご紹介したいと思います。

 

口腔機能とは

口腔機能には大きく分けて3つの主要な機能があります:

1. 食べる
2. 話す
3. 呼吸する

これまで歯科では主に歯の健康に注目してきましたが、口腔機能には歯だけでなく、唇や舌の使い方、口の周りの筋肉の正常な働きも含まれます。

これらが適切に機能することで、口腔機能が育まれます。今日は、その「口腔機能」の中でも「食べる機能」について簡単にご説明いたします。

 

離乳食の重要性

「食べる機能」を育てるためには、離乳食の段階が非常に重要です。離乳食には、それぞれのステージに応じた目標があります。

– 離乳食初期:

この時期の目標は「唇を閉じる」ことです。生まれたばかりの赤ちゃんは、母乳やミルクを飲む際に口を開けたまま乳児嚥下を行いますが、離乳食が始まると、口を閉じて食べ物を飲み込む「成人嚥下」を習得することが目標となります。

– 離乳食中期:

ここでは「舌を上下に動かす」ことが求められます。舌を上下に動かして、舌と口蓋(上あごの天井)で食べ物をつぶすことが目標です。食べ物をつぶす場所は上の前歯のすぐ裏であり、それより奥に入れると食べ物の固さが感じにくく、誤って飲み込んでしまうことがあります。

– 離乳食後期:

この段階では、「舌を左右に動かして、歯ぐきの上に食べ物をのせる、つぶす」ことが目標です。歯ぐきの上で食べ物を移動させてつぶすという複雑な動作が求められ、これが「咀嚼」の始まりとなります。これを習得するには反復練習が必要です。

 

他にも大切な要素が多数

離乳食には「手づかみ食べ」「かじり取り」「姿勢の取り方」など、他にも多くの重要な要素があります。これらは「食べる機能」だけでなく、「呼吸」や「話す」機能にも影響を与えます。

重要なのは、各ステップを省略せずにしっかりとクリアしていくことです。

もし、お子さんが食べることに困難を感じている場合や、気になる点がある場合は、お気軽にご相談くださいね。