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こんにちは、歯科衛生士の甲斐です!
現在4人に1人が65歳以上の高齢者になり、超高齢社会と言われています。
そんな状況に伴い、認知症の高齢者が急増しています。
認知症には、いくつかの種類があります
代表的なもので言うと血管性認知症とアルツハイマー病があります。
血管性認知症は、脳梗塞や脳出血など脳の血管障害によって起こる病気です。
一方、アルツハイマー病は原因がはっきりしておらず、根本的な治療法が確立されていないそうです。(アルツハイマー病は近年増加傾向にあります)
極めて重要な事は予防する事です
欧米諸国では、油にオリーブオイルを使用し穀物、野菜、果物、ナッツ、豆、魚、鶏肉を中心とした食生活に加えて、少量のワインを嗜む様な食生活が認知症発症を予防すると言う報告があります。
※日本の食生活ではまだまだ、欧米人とは異なっています。
増やすと良い物
大豆、大豆製品
緑黄色野菜
淡色野菜
海藻類
牛乳、乳製品
果物、果物ジュース
芋類
魚
減らすと良い物
お米
お酒
※主食(お米)に偏らず、主菜・副菜をしっかり取ってバランスの良い食事を心がけましょう。
※お米を食べすぎると、他のおかずの量が減ってしまいます。
歯が20本以上残っている人は、認知症になりにくい!
歯がほとんどないのに入れ歯を使用していない人、あまり噛めない人、またかかりつけ歯科医院のない人では、
その後、認知症が発症するリスクが高くなることがわかっています。
特に、歯がほとんどないのに入れ歯を使用していない人は、20 本以上歯が残っている人に比べ、なんと1.9倍も認知症発症のリスクが高いそうです。
日頃からの口腔ケアが大切!!
認知症になると、症状の進行に伴い歯科医院への通院が困難になってきます。
訪問診療の場合でも、診察や治療そのものがどうしても困難になります。ですので、認知症になる前、通院可能なうちに、早めにお口の機能を修復し、口腔ケアを維持していくことがとても大切なのです。歯が欠損しているところには、人工の歯(入れ歯、インプラント、ブリッジなど)を装着し、きちんとかみ合わせができるようにしましょう。そうすることが認知症の予防にもなるのです。
また、認知症が進むと、どうしても口腔ケアがおろそかになり、不衛生な状態になりやすくなります。そのため、歯周病や誤嚥(ごえん)性肺炎などの感染症も起きやすく、全身の疾患につながりかねません。
歯科医院に通院しているうちから、口の中の清掃方法などを歯科衛生士さんといっしょに管理することが大切です。
最後に
高齢者の方々の口腔ケアをしっかりと管理することは、軽度認知障害から認知症への進行を遅らせ、認知症を予防することにつながります。
予防とは、悪い事態を生じないように気をつけ、前もって防ぐことです。
症状が無いとしても、早めの受診がオススメです!