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こんにちは、歯科衛生士の淺木です。
本日はホワイトニングについてお話をしていきます。
ホワイトニングのメカニズム
そもそもホワイトニングとは2つの働きで白く見せています。
①ブリーチング効果と呼ばれる働き
ホワイトニングで使用する薬剤や熱などに反応してフリーラジカルというものを発生させて、着色の原因の有機質を分解してくれます。分解により着色有機物は色がなくなり、歯の明るさが上がります。
②マスキング効果と呼ばれる働き
エナメル質の色は白色ではなく、半透明なので私たちが着色とは別で黄ばみとして感じるのはその中の象牙質と呼ばれる組織の色です。ホワイトニング剤から発生した酸素が象牙質の構造を変えて、表面では光が乱反射して曇りガラスのような状態となり白く見えるようになります。
ブリーチング効果で白くなった部分に関しては着色などの汚れにより再着色をしてしまい、黄ばむことがあります。
マスキング効果で白くなった部分に関しては、構造を元に戻そうとする働きにより徐々に元の構造に戻ってしまうため、再び半透明になってしまい中の象牙質の色が見えてる状態になります。
ホワイトニングの種類
ホワイトニングには2種類あり、歯科医院で受けるオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニングがあります。より効果を高めるために、2つのホワイトニングを組み合わせて行うことも可能です。
後戻りの予防方法
①ホワイトニングを定期的に行う
マスキング効果は防ぐことは難しいので改めて曇りガラス状にすることで白さを取り戻せます。
ホワイトニングジェルは冷暗所の保存でご購入から約1年間は使用可能ですので、気になったタイミングでホームホワイトニングをしたり、可能であれば歯科院でもオフィスホワイトニングを行うなど、ライフスタイルに合わせてホワイトニングを追加で行うと白さをより維持できます。
②着色を促す飲食物を避ける
- 色の濃い飲食物
コーヒーやワイン、カレーやミートソースなど - 酸性度の高い食品
お酢やスポーツドリンク、炭酸飲料など
また柑橘系のフルーツも酸性度は高いです - ベリー系のフルーツは色が濃い上に酸性度も高い着色の原因となる食品です。しかし、いちごはリンゴ酸が含まれるため逆に歯を白くすると言われています。
また、舌に色がついてしまうような食品は歯にも着色をします。 タバコやお茶などもヤニや茶渋として歯に残りやすいです。
自宅でできること
① すぐにうがいをする
② 食事後30分経過して歯磨きをする
③ ストローを使う
④ 歯磨き粉を見直す
(ホワイトニング効果のあるものに)
まとめ
最後に、必ず後戻りはしてきます。どのように日常を過ごすかどうかでその期間は変わっていきます。もちろん歯医者でのクリーニングなども大切ですが、やはり一番大切なのはセルフケアです。どのようなケアが一番自分に合っているのかも担当の衛生士と一度相談をしてみてはいかがでしょうか。