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スタッフブログ

こんにちは!
歯科医師の水流です!

今回は上下の歯が普段どういう位置にあるのが良いかお話したいと思います。

食事以外の何もしていない時の上下の歯は噛んでいない状態が正常です。
これを安静時空隙(あんせいじくうげき)といい、お口を閉じた状態で上下の歯は約2ミリのスペースがあるといわれています。

しかしながら、このスペースがゼロといった状態である方が多くいらっしゃいます。

スペースがない方に起こりうる弊害と対策をお伝えしようと思います。

 

スペースがない場合に起こり得ること

顎関節症

スペースがゼロの方に多く見られるのが食いしばりや、歯ぎしりです。
上下の歯が触れ合った瞬間にお口周りの筋肉のスイッチがはいります。
長期間この筋肉を酷使することで、お口の開け閉めで痛みが出ることがあります。

歯にヒビがはいる

上下の歯が触れ合っている時は噛み締めている場合が多く、歯自体に負担がかかっています。
歯にヒビがはいり、そこから細菌が入り込みムシ歯になっていることもあります。
さらに負担がかかると歯の根っこが折れてしまうこともあります。
残念なことに根っこまで折れてしまうと治療することができない為、抜歯となってしまいます。

 

対策方法

普段から意識する

普段の生活でスペースがゼロになる場合は食いしばり等していることが多いです。
その多くは何かの作業に集中している時や、ストレスを感じている時に起こりやすいです。

今食いしばりしていたなと思った時に一度休憩して、意識的に上下の歯を離すことを習慣づけるだけでも改善されてきます。

マウスピースを作る

就寝中に歯ぎしりをしている方も多くいらっしゃいます。
寝ているときはマウスピースをつけることをオススメします。
そうすることでマウスピースが歯の替わりに削れてくれてクッションの役割を果たしてくれます。
日中も付けていたい方は薄いタイプのマウスピースもオススメです。

 

いかがでしたでしょうか?

 

普段、歯が痛いと言ってこられる患者さんの中にはムシ歯がないのに、、、って方もいらっしゃいます。
顕微鏡や、拡大鏡を使って見てみると小さなヒビ(クラック)がみられる事がよくあります。
歯は長年酷使するとその分痛んでしまいます。
意識するだけでも全然違ってくるので是非試されてみてください!