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スタッフブログ予防歯科・ヘルスプロモーション

こんにちは、DHの淺木です。
今回は、ムシ歯になりやすい時間についてお話ししたいと思います。

 

虫歯の原因とは

まずムシ歯は、下記の4つに左右されます。

①ムシ歯菌

②糖質

③環境(歯の質、唾液)

④時間

④の時間はお口の中が酸性環境になっている継続時間のことです。
その時間が長くなればムシ歯になりやすいということを意味します。

 

ステファンカーブとは?

ステファンカーブとは、人間のお口の中のpH(ペーハー)変化を示したグラフです。

pHとは、酸性とアルカリ性の度合いを表したもので、pH値はお食事をとるごとに変化します。ステファンカーブでは、食事をとるごとにお口の中のpH値がどのように変化していくかが、分かります。

 

虫歯と唾液の関係

お口の中のpHは、普段はpH7の中性に保たれています。しかし、何かを食べたり、飲んだりすると、pHは酸性に傾きます。そして、pH5.5以下になると私達の歯は脱灰が始まります。

脱灰とは

脱灰とは、歯の表面のエナメル質が溶け始めることです。この脱灰が繰り返されることにより、ムシ歯が発生します。
しかし、私達のお口の中には、絶えず唾液が流れています。唾液にはお口の中を中性に戻す役割があり、中性に戻るまでに約20分から1時間程かかると言われています。酸性に傾いたお口の中を中和しはじめ、傷付いている歯の表面を修復するのですが、これを再石灰化といいます。

ステファンカーブを見るとわかるように、食事のたびに脱灰と再石灰化が交互に訪れます。

そして、ジュースを飲んだりお菓子を食べたりして間食が多いと、なかなかお口の中のpHが中性に戻らず、酸性のままであることがわかります。

食べた後は歯磨きをしてお口の中を綺麗にしたり、ダラダラ食べたり飲んだりすることは控え、再石灰化を促進させることが大切です!

 

ムシ歯リスクを減らす3つのポイント

ムシ歯のリスクを減らすには下記の3つのポイントが重要です。

①歯垢(プラーク)を減らすこと

お口の中を汚れたままにすると、唾液による再石灰化が妨げられるので、食事後に歯磨きをすることがおすすめです。

②間食を減らすこと

(食べる回数)間食の回数が多いと唾液による再石灰化が追いつかずに脱灰が始まりムシ歯ができてしまいます。ダラダラ食べをなくして、お口の中を中性に戻す時間を作っていくことが大切です。

③唾液を増やすこと

唾液の量が少ないと再石灰化に時間がかかります。よく噛んで食べたり、お口の体操をして唾液を増やすこともとても重要です。

 

今回は、ムシ歯になりやすい時間についてお話をしました。また、分からないことなどありましたら当院のスタッフにお気軽にお尋ねください。