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こんにちは。TCの林田です。
今回は“矯正するにあたって歯を抜かなければならないのか”についてお話していきます!
「矯正を考えているのですが、歯を抜かなきゃいけないんですよね・・・?」というご質問をよくお聞きします。
大人にとっても健康な歯を抜くことはもちろん避けたいですが、保護者の方にとっても、大切な我が子の歯を抜くことは避けたいですよね。
歯並びを整えるため…といっても、虫歯ではない、健康な歯を抜かなければならないと言われると、ためらってしまう。それはとても自然な感情だと思います。そんな大きな悩みで困っている方は多くいらっしゃると思います。
そもそも何故歯を抜かなければならないの?
歯がガタガタとなってしまうのは、顎が小さいため、歯が並びきらないことが主な原因です。
歯を抜くことによって歯を綺麗に並べるための”スペース”を確保するのです。顎が小さく、前歯がガタガタと前後に重なってしまったり、奥歯が傾いて噛み合っていない、など歯並びの乱れが大きいほど、抜歯が必要となる可能性が高くなります。
また口元を引っ込めたい方は、よりスペースが必要になるため抜歯が必要になることがあります。
抜歯のリスクを減らすにはどうすればいいの?
少しでも抜歯のリスクを下げるなら、子どもの頃からの矯正をお勧めします。
「論理的な話は分かったけど、やっぱり抜きたくないのよね・・・」とため息をついてしまった保護者の方、そうですよね。頭では分かっていても、やっぱり抜きたくないって気持ちはありますよね。
もし抜きたくないお気持ちが強いようでしたら、お子さんが小学生の内に、一度歯科に診てもらうことをお勧めします。
小児矯正のメリット
なぜ、子どもの内からに矯正治療を行うと、永久歯を抜かずに歯並びを改善することができるのでしょうか。
小児矯正とは6~12歳までに行うもので、この時期に矯正治療を進めることは多くのメリットがあります。
将来的に大切な歯を抜く確率を下げることができる
大人の矯正とは違い、小児矯正は”子どもの顎の成長を利用して”治療をします。乳歯から永久歯に生え変わる時期に顎の成長を生かしながら、矯正装置で歯の並ぶスペースをコントロールし治療を進めていくので、将来的に大切な歯を抜く確率を下げることができるのです。子どもの矯正は、成長とともに矯正治療を進めていくため、無理に力を加えることがありません。そのため、痛みが少なく、歯が動きやすい傾向にあります。
矯正治療終了後に後戻りが起きにくい
また、矯正治療終了後に後戻りが起きにくいというメリットがあります。通常、矯正治療で動かした歯は元の位置に戻ろうとしますが、歯を動かしながら、歯を支えている骨を育てていくので、歯が元の形に戻りにくいです。
永久歯の生え揃う、12~13歳以降に行う矯正は大人と同じ治療となります。
子どもの時から適切な処置をしておくことで、大人になってから歯を失うリスクを減らせるのです。
抜くことによりメリットもあります。
「どうしても抜きたくない!」と希望があれば(もちろん限界はありますが)、抜かないで治療できる方法がないか検討します。
しかしそれでもやはり、歯を抜くべきである場合、そして、抜いたほうが良い結果が得られる場合もあると思います。
歯を抜くか抜かないかだけにとらわれず、さまざまな角度からお話を聞いていただき、判断してくださると、とても良い治療法がみつかると思います。歯並びのことで少しでも悩まれている方、気になっている方はまずはご相談にだけでもいらしてください。最善の治療法を一緒に考えましょう!
症例紹介
【症状】 乱れた歯並び(叢生)
【診断】 歯列狭窄
【治療方法】 床矯正治療
【通院時の年齢】 7歳
【性別】 女の子
【通院期間・通院回数】 4年・50回
【費用】 70万円
【治療リスク・副作用】永久歯列で抜歯の可能性もあったが今回は非抜歯で終了
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