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前回に引き続き、【精密治療による審美治療】について本日もお話させて頂きます
(前回のお話 精密治療による審美治療1 )
精密治療に明確な定義付けはないのですが、歯科医療というものはある意味、
この精密さを追い求めてきたと言っても過言ではないかもしれません
精密なものを被せる事により、接着するときに使うセメントはより薄くなり強度が増し長期的予後が望めます(少し難しい話なんですがセメント皮膜というものは薄ければ薄いほど強固にくっつき、時間が経過しても外れてしまうリスクは減っていきます!)
今回は精密治療においての【適合】について詳しく説明をしていこうと思います
良い【適合=フィット】とは・・・
❶歯科医師が設定位置に被せ物が正確に来ている
❷歯と詰め物が隙間なく正確にフィットしている
ザッとですが大まかこのような点が重要になってきます
これを成し遂げるまでには何よりも歯科医師が正確に形を整えるということが必要になってくるのですがこの詳しい話はまた今度にします
❶のためにはマージンという歯を削ったラインに被せ物の端を設定することが重要!
マージンが正確に設定される事により段差が無くなる!
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プラークが溜まりにくくなり、ムシ歯や歯石の沈着の可能性が減少!
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このためには圧排という処置が必要!
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普通に型取りするよりも歯と歯肉の境がハッキリと!
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技工士さんがより正確なものを作ってくれます!
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長期予後アップ!
真ん中の方にある歯を型取りしている画像です
この圧排という処置を行うことによりマージンラインがハッキリと出ています
ちょっと長くなりましたがこれがまず一つ目です
次に隙間無くするキレイに被せるようにの❷についていきます!
本当にキレイな被せ物のフィットのことをパッシブフィットというんです
これが出来れば茶筒のようにキューっと外れてこないような被せ物になります
パッシブフィットが得られた時は仮付けの材料でもしばしば外れないなんてことがあったりして・・・スゴく良いことなんですが、長くなるでの詳しくは書きません
通常より収縮や変形の少ない型取りの材料を使用する
↓
石膏という模型になる材料もより膨張の少ない材料を使う
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通常よりも隙間の少ない被せ物となりパッシブフィットが得られる
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薄いセメントでの接着が可能となる
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長期予後が望める治療となる
以上のような工程の結果、良い【適合=フィット】が得られ長期的に長持ちする被せ物となるのです
話すと1時間くらい喋ってしまうような内容になってしまうので本日はこれくらいで
どうしてこんなに長期予後に拘るのか・・・これについては別でお話をさせて頂きます
この難解な文章をココまで読んで頂きありがとうございました
福岡市南区長丘・長住の歯医者「ひろたまさき歯科」