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ブログ小児歯科・小児矯正・咬合育成

「3歳までに決まる機能。お母さん達に今、お願いしたい事!」

このテーマは本当は1時間位話してしまう内容ですが・・・
出来る限りに端的に頑張ります!

このテーマで大事なことは
「食べさせてもらう事=餌をやる」「自分自身で食べる事=捕食する」
この二つをキチンと分けて考える事が必要です

お母さん達は
【せっかく作ったご飯をキチンと食べて大きくなって欲しい!】
【ボロボロ汚さず食べて欲しい!】
大変な子育ての中、そうやって頑張ってくれてる食事
実はこの二つの思いがお子さんの機能が上手くいかない原因になっている事もあるのです・・・
どういう事かというと、上手に食べれない離乳食の始まりの時期にそれは起きます
【こぼさないように、スプーンをお口の奥深くに入れる】
【スプーンを上顎に押し付けて食べ物をお口の中に入れてくる】

この食べさせ方を行なっていくと、子供達はお口の周りの筋肉を使う事なく食事を済ます事が出来ます
すると本来、使うべきお口の周りの筋肉が鍛える事が出来ずに成長をしていきます
ちょっと分かりづらいのでここからは流れを簡単に

①お母さんにスプーンで押し付けてもらってご飯を食べる
②お口の周りの筋肉を使わず飲み込む
③筋肉が鍛えられない為、時期(1歳位)が過ぎてもお口が閉じない
④口が閉じない為、鼻呼吸ではなく口呼吸になる
(口呼吸を行うと細菌やウィルスだらけの冷たい空気を喉にダイレクトに吸う事で鼻が詰まりますます、鼻呼吸が出来なくなります。扁桃腺が腫れたり、漿液性中耳炎に関連して来ます。)
⑤成長方向が口呼吸の成長となり、結果として歯並びが悪くなってきます。
(こうなるシステムの話はまたどこかで詳しく。本当は歯並びとかは成長方向の問題に比べれば些細な事です。歯科医師が言うのもどうかと思いますが素直な意見です。)

このような離乳食から連鎖が現代の子供達のお口の中の状況に影響しているのです

では、どうしたらいいの?
ここでまず、知って頂きたいのは「自分自身で食べる事=捕食する」という行為は

①食べ物を目で見て、認識する
②適切な量を自分で取る
③キチンと噛んで小さくする
④唾液と食物を混ぜ飲み込める状態にする
⑤飲み込む

という長い流れがあるのです
このどのステップを飛ばしても正しい捕食にはならず、丸呑みをしてまったり、いつまでも食べれずにいる状態になってしますのです

長いな・・・でもあと少し頑張りましょう

離乳食の始まりの時期にすべき事
0〜1歳
①最初の離乳食でスプーン前後の半分を下唇にそっと置きます。
これが慣れてくると上唇が閉じて自分で捕食してくれます!さらにスプーンに向かって顔を前に出してくれます!
②次にスプーンの半分を上唇と下唇の真ん中に置きます。
すると上下の唇が閉じて来て食べ物をスプーンの上から取ってくれます!
これで次第に筋肉がついて来て唇が閉じて来ます!

1〜1.5歳
③前歯が上下4本づつ生えてきたら、柔らかい食べ物(煮たスティック野菜など)を自分の手に持たせて食べさせます
ここで前歯を使うこと、噛み切ること、どれくらいの量が適切か?を認知していきます
結構、汚してしまうことも多いですがここは我慢の時期です
この時期の認知が出来ないと小学生になってもお口の中をパンパンにしてしまうこともあります

1.5〜2歳
④奥歯が生えてきているので少しずつ、硬い!柔らかい!などを認識させながら唾液を混ぜて飲み込ませていく食事形態をとります
一見、硬いもので何でも食べていけるこの時期ですが実は丸呑みをしているだけってことも沢山あるのです!

2歳〜
⑤リズミカルに食べれない物は柔らかくしてあげたりして大人と同じものをあげていきましょう!
成長において大事な事は【遅れても大丈夫。でも決してステップは飛ばしてはいけない!】ということです

以上が、3歳までに決まると言われている子供の機能を理想的なものに戻っていくアプローチです!3歳を過ぎてしまってどうしたら良いと思ってしまったお母さん方、まずは戻ってみましょう!今どうやって食べてどんなものが食べにくそうか?そこにきっと解決方法があるはずです。

読んで頂きありがとうございます
結構、端折ったけどそれでも長くなった
言えなかった事はまた何処かで

次は大人の審美について

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ひろたまさき歯科 院長 廣田正毅